０９’新春経営者モーニングセミナー

一昨日、名鉄トヨタホテルで行われた新春経営者モーニングセミナー。

講師は豊田市長　鈴木公平氏　でありました。

１００名の参加を目標に行われた新春経営者モーニングセミナーではありましたが、

開始が朝の６：００と早朝にもかかわらず総勢２０４名の参加と目標の倍を上回る

参加人数で名鉄トヨタホテル７階宴会場は熱気にあふれる場となりました。


















冒頭の会長挨拶では、山中敦子会長が挨拶をされました。

会長は毎週モーニングセミナーにおいて輪読に使用される「万人幸福の栞」の

第2カ条”苦難は幸福の門”を引用し「病気になってありがとうと思えるくらい、苦難に

あったときこそ気づきを得られる機会なんです。苦難は天の試練であるので

生活のあやまりや日頃の考えを改めるチャンスにしてほしいと思います。

心の持ち方一つで明るく生きていくことができる。そうすることで苦難の原因が無くなり

明るい人生が待っています。だからこそ明るく生きて行こうとする心の持ち方が大切な

のです。」と説明されました。



















続いて、鈴木公平市長の講演では、「地域社会の変容とこれからの町づくり」という

テーマで少子高齢化や長齢化や医療（医師）不足など難題が直面していくにあたり、

これからの町づくりに向けた取り組みについて所感を述べられました。



鈴木市長は”現場の大切さ”を職員に向けて常に説かれているそうです。

そのために仕事に関する考え方の重要性をベースに人事考課制度に取り入れたり、

職員の市民感覚という感性の重要性や職場における現場の重要性（新人の声も

重要な意見）などの３つを職員教育の柱にして町づくりに取り組んでいるそうです。



小泉首相時代に行われた三位一体や郵政民営化や他の規制緩和によって

生み出された地域格差。これによって家族観の更なる変化が生じている問題点や

課題を指摘したうえで、これらは規制緩和の行きすぎによる弊害であると言われます。


４年前の市町村合併時に地域力をつける必要があるとしてコミュニティや地域自治の

充実に取り組んで来られましたが車で３０分で行ける場所での過疎問題が始まって

いるという話もありました。



三位一体によって生じた弊害により地域力が弱くなりつつある今、活気を持続して

いくためには自分たちで成り立たせるしかない。

地域で自立できるシステムの導入を検討し、昨年から５０００人程の方々が

活動し始めているそうです。

地域力をつけるということは競争原理の中での話になります。

格差をつけるということは競争力を持つということであると説かれておりました。



最後に現代人の弱みとしてメッセージを出されました。

「現代人はどんなことも知っているし、又は知ることができる。

しかし、一方で自分のことを全く知らない」と権利だけを主張し義務を果たせていない

社会に対する提言を頂きました。


鈴木市長の言われるように自分のことはさておいてあれやこれや思うものです。

自分のことを知り、謙虚に生きようとすることが町づくりのベースにあるのだと

教えて頂きました。また、鈴木市長の重責を感じる講演内容でもありました。


　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　投稿者：大宮　龍幸
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　写真提供：内藤　進
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 福井　俊明