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2008年10月18日

山中敦子会長が半田で講演されました【第2話】

先日、投稿しました山中敦子会長(スーパーやまのぶ 取締役専務)の半田倫理法人会での講演。
今日は、その続きを投稿させていただきます。


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結婚したときの話に戻りますが…
当初は、義父の創業者精神が非常に強く、
有無を言わせないものがありました。
嫁は金庫番だけしていればいいから、と言われ、結婚しました。
ところが、結婚3日目の晩に義父・義母に呼ばれ、
「ここに座りなさい」と板の間に座らされ、突然言われたのです。

「勲(夫)は人がいいからダメだ。だから、あんたがしっかりしないといけない」
それは、金庫番ではなく、やまのぶで猛烈に働き、
やまのぶをきりもりしていくことを意味していました。
次の日から、想像を絶する嫁教育が始まりました。

主人はとても温厚でいい人でした。
義父は、そんな息子の、強く生きない部分を嫌っていました。
怖いほどのバトルが頻繁に繰り返され、
主人は、「もううちを出よう!二人でやれば何だってできる!」
といつも叫んでいました。
私はいつも義父と主人の板ばさみでした。
バトルすると、呼ばれて、なんとかせよと言われるのは私でした。
義父にハイ、といわないと収まっていかない。
親子の関係で会社を受けるということは、まず親を受けるということです。
先祖を受けるということです。
でも、私は若くて無知で、そういったことを知る由もなく、
とにかくハイというしかありませんでした。
何も世間を知らずに嫁になったので、比べる世界を知りませんでした。
でもだからこそ、素直に親の言うことをきくことができたんだと今になって思います。


山中敦子会長が半田で講演されました【第2話】

一方で、やまのぶの実務を一生懸命やっていました。
昔は、卵のパック詰めなどを、みんなで手作業していました。
私は、手が遅く、義母がわざわざ 流れ作業中の私の横に来て、
いつも以上のスピードでこなして私に送ってくるんです。
どんどん送られてきて、私はもう必死でした。

義母がまだ子育て時代のときの話を聞いたことがあります。
義父が行商に行っている間に、お客様も来ないので、子どもにと思って
編み物をしていたら、それをたまたま義父が見て
「お客様が来たらどうするんだ!」と言って
編んだものを全部ほどいてしまった、という話でした。
それほど商売に徹底した創業者だったのです。
私が子どもを産んだら、仕事するのに子どもは邪魔だと言って
子守さんを頼んで、私が朝から晩まで働ける体制にしました。
今でこそ、孫やひ孫はかわいいだろうと思いますが、当時は非常に厳しく、
徹底していました。

義母は、「あんたの苦労を見ているとかわいそうで、泣けてしょうがない」と言いました。
私は、「かわいそうだと言うのはやめて下さい。
夢が水の泡になったときにかわいそうなのであって、
夢に向かってがんばっているときは、それは苦労ではなく努力なんです」と言いました。

そうやって、結婚、入社以来、ハイというしかない、有無を言わない20年が過ぎました。
子どもたちはそれぞれ巣立って、自分は40才になり、
40才になったときに、ふと思いました。
ああ、私には仕事があって本当によかったと。
子育てだけで終わらずに、よかったと思いました。
同年代の女性の多くは、毎日の家事の他は、楽しくお茶を飲んで過ごしているけれど、
私が仕事をさせてもらった20年、その20年で身についたものは計り知れません。
何が何でもやらねばならないという環境、有無を言わせない環境、言えない自分、
そういうトンネルが人生には必ずある、
自分の将来に向けてくぐりぬけて!と社員には言っています。
社員が困難にあっているとき、経験したからこそ言える自分がいます。

「これをするとどうなるんですか?」ではなく、有無を言わず「ハイ」と社員たちが
動くようになって、売上がどっと上がりました。
また、経験則だけでなく、倫理を会社の中に入れていきました。
私は、社員のみんなに関して、この子たちの親になろうと思うのです。
この子たちは自分が育てようと。
そして、やまのぶでの長い日々でいろんなことを
身に付けさせてもらって、今の自分がいて、
世の中へお返しするために会長職をさせていただこう、という気持ちで
やってまいりました。

私は、会社の中では専務です。
徹底的にやりたいA型人間ですが、専務という立場では
社長がトップにいる以上、徹底することができないことがあります。
まあ、妻の権利でいろいろやっちゃいましたけど(笑)。
徹底的にやるにはやはりトップになることです。
そういう意味でも、会長職をやらせていただきたかった。
自分の色に染め、自分の考え方で運営していくことができるからです。

倫理の普及(倫理法人会の会員を増やすこと)では、ほんとうに
たくさんの学びがありました。
「150社で設立」と愛知県倫理法人会の日比野会長に言ってしまっていました。
平成17年に、72社で準倫理法人会を開設、
平成18年に150社で正式に倫理法人会として設立すると宣言したのです。
増えてはいきましたが、12月、1月でぱたっと入会社数が止まってしまいました。
年末でどこの会社もいそがしく、年明けね、と言われる。
目標期限の8月がどんどん迫ってきました。7月で、121社でした。
みんながやってくれればと、何度も思いました。
そして、そこまでしなくても、という声もあって、気持ちが揺らいだこともありました。
でも、150という数字は、自分が言ったこと。
達成できなかったら、「女がやれっこないんだよ」とあちこちで言われそうで、
「女がやれっこない」という文字が一生背中にプリントされる気がしました。
そう思うとやらずにはいられませんでした。

残り1ヶ月で30社入れないと150社にならない状況で・・・

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第3話に続く・・・!




投稿者:ルーコ 井上





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