2008年03月29日
創立2周年記念講演会

本日、名鉄トヨタホテルにおいて豊田倫理法人会 創立2周年記念講演会が
開催されました。講師は1999年 31歳の若さで”千日回峰行”を満業し、
その翌年”四無行”という過酷な行を見事満業を果たした塩沼亮潤大亜闇梨さま
をお招きしての講演会でありました。
講師への依頼は雑誌”到知”の方を通してでありましたが、滅多にお会いできる方
ではないので定員250名のところ290名の参加という大盛況で始まりました。

”千日回峰行”とは、一日48キロの山道を16時間で奈良県の吉野にある大峰山
1719mまで登り、その日のうちに帰ってくるという行を千日間続ける行のことを
いいます。
午後11時30分に起床し、滝に打たれて身を清め、500段ある階段を上って行者の
参籠所に行き、着替えながら小さなおむすびを2つ食べて、12時30分頃に編み笠
をかぶって提灯1つ携えてたった1人、山に入っていきます。
24キロ先にある大峰山頂に着くのが午前8時30分。そこで小さなおむすびを食べて
から来た道を下り、吉野山に戻ってくるのが午後3時30分頃。その後、泥だらけの
装束を2回にわたって洗濯をしてから掃除をして食事して日記をつけて午後7時に
寝て、4時間30分後の午後11時30分に起床、次の日に山に入るという毎日です。
毎年5月2日~9月22日までの120数日間を1000日、およそ9年間続ける荒行で
万一、途中で行けない日があったら理由はさておき、行が失敗したとみなされ、所持
している短刀で腹をかき切るか、腰に結わえてある「死出紐」で首をくくるか、2つに
1つの厳しい掟があります。
”四無行”というのは、9日間の断食・断水・不眠・不臥。つまり食べない、飲まない
眠らない、横にならないという行でその上、その上1日3回のお勤めと取水、それから
蔵王大権現と不動明王のご真言(名前)をそれぞれ10万回、計20万回を唱える
という荒行のことをいいます。

塩沼大亜闇梨さまは昭和43年3月15日、宮城県仙台市で大難産の末
貧しい家庭に生まれ、中学2年の時に両親の離婚、心臓病を患い寝たきり
の母親と祖母の3人暮らしという体験を味わいながら親戚や近所の方々
からの援助やバイトをしながら高校を卒業します。中学の頃から高校生の
時は、家計を助けるためにパチンコ屋に行って玉を拾ってパチンコをし、
必ず小箱を2箱か3箱ぐらいいっぱいにして米や味噌や醤油や砂糖など
に換えていた時期もあったようです。
”貧乏だから、何もないからいろいろな良いものが生まれてくる、持っている
ものが少なければ少ないほど、より良いものが心の中からどんどん湧いて
くる。足ることを知ることによって、人は幸せになれるものだと思う。
(参照:塩沼亮潤著、”人生生涯 小僧のこころ” 到知出版)
講演内容は次回に続く・・・。
to be continue
広報担当補佐 大宮会計事務所 大宮
Posted by 豊田地区倫理法人会 at 23:34
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